200906/15 「言葉を、大切にしてきました。」羊と私とZARDと・第一章-5 ZARDと羊 0 第一章-4大学は無事四年で卒業。正直子供の頃から院まで進学するつもりでいたから、就職なんて考えていなくて。「何となく」取った教員免許。(もうじき失効するが…)勉強なんてしていないから勿論教員採用は無理。ただ…。教育実習の為と(表向き)時給に目がくらみ(真意)塾講なんかやってたので。ぶっちゃけ、就職氷河期で選ぶ余裕なんてなくて。学習塾の国語科に勤務。(バイト先ではないけど)その時の上司が言ってた。「羊(仮)は、ボキャブラリー(語彙量)が少ないんじゃなくて、人より少し多くて、その中には、一般的じゃない他人に伝わりにくいものもあるんだろう。それを選択してるんじゃないか?」学生時代に。突発的ではあったが、コミュニケーション能力に障害をきたしたことが。他人の言葉が、文章として理解出来ない。具体的に言うと。「ZARDのPV見たいからカラオケに行きたいんだけど、新宿駅周辺でプレミアムDAM入ってる安いカラオケ知らない?」…何この具体例(-.-;)すると、その時の羊の中の人の脳内では、ZARDと、PVと、見ると、カラオケと、行くと、新宿駅と、周辺と、プレミアムDAMと、入ると、安いと、カラオケと、知る。故に質問として認識されず…でも、表情とか語尾とかで質問されているのは判るので。Answer。「ごめん、わかんない」確か20歳頃だったと思う。何故か、家族と、親しい友人との間では起こらなかった。他人との交わりに疲れていたんだろうね。言葉の引き出しがうまく開け閉め出来ない、みたいな感じだと思う。就職したての頃、仕事の研修でもいろいろあったので…精神的引き篭りになりつつあったんだけど。少し楽になった。今でも、その上司のことを「師匠」って呼んでる。もう逢うことはないと思うけど…。(第一章-6へ続く) PR